ホールスタッフならではの、苦労や大変なシーンはあります。
仕事で覚えることが多かったり、接客でストレスを感じたり。
飲食店のアルバイトだからこそ、きついシチュエーションはあるんですね。
今回はそんな”ホールスタッフのきつい瞬間”を告白。
働く前の人は、きつい瞬間を想像しながら向き不向きを確かめてください。
もし働いている人は、どのように働き方を変えればいいか。
そして”合わない”と感じたときに、辞めるかどうかの判断基準もお話しします。
ホールスタッフのバイトできつ瞬間とは?大変な仕事
ホールスタッフの仕事は、職場によって微妙に変わります。
ただ大体の流れは以下の通り。
なので”きつい瞬間”も、以下のような仕事の中で感じることに厳選しました。
- お客を席に案内する
- オーダーを聞く
- 厨房にオーダーを通す
- ドリンクや料理を配膳
- レジ
- テーブルの片付け
- 店内の掃除
① ホールスタッフは覚えることが多い!料理名や接客用語・レジ
働き始めて最初に戸惑うのは、覚える量が多いこと。
人生初バイトであれば、料理名・接客・マナー・レジなど一から覚えなければいけません。
チェーン店などマニュアルがあるので覚えやすいですが、それでも大変。
料理やドリンクは季節限定メニューもあったりで、新しく覚え直すことも多いです。
お客さんからの質問にも対応するのも、ホールスタッフの仕事。
慣れたら体が覚えて、何の苦労もなく働けるようになります。
それに接客スキルなどは就職後にも役立つのも事実。
でも働き始めてから一人前になるまでは、覚えることが多くて大変ですよ。
② ホールは忙しい時期と暇な時期の落差がエグイ
飲食店はお客さんの混雑度によって、忙しさが変わります。
平日よりも休日や年末年始の方が忙しい。
それに午前中よりも夕方の方が、お客さんの来店数は増えるでしょう。
この忙しい時間帯と、暇な時間帯の落差に対応するのも大変です。
暇なときは自分から仕事を探して、こまかい掃除などをしていく。
忙しい時間帯はお客様の対応だけで目が回るレベル。
この忙しさの落差に対応するのもホールスタッフの仕事となります。
それにシフト調整のときも、飲食店バイトはきつい。
世間が休みのときに出勤してほしいと頼まれるので、周りと休みを合わせずらいんですね。
こういった忙しさはスタッフ同士でカバーしていくことになります。
なので自然とスタッフ間で仲が良くなるというメリットも。
バイト先で友達ができたり、恋人ができる確率が高いのも飲食業です。
ただ一定の仕事量をコツコツとこなしたい人はホールスタッフには不向き。
③ ホールスタッフは見た目の制限もある?髪色やネイルなど
ホールスタッフとして働くと、ファッション系の制限もあります。
例えば料理を扱うのでネイルや香水は出勤する日はダメ。
バイト先によっては髪色や髪型への指定もあります。
もしファッションを自由に楽しみたいなら、ホールスタッフは向いていない。
コールセンターや軽作業のような、接客がないアルバイトの方が良いでしょう。
ただ最近は髪色や髪型については緩和の動きも見られます。
(スターバックスなどは髪色自由になるなど)
店長や企業のマニュアルによって変わるので、規則がゆるいお店で働くという方法もありますね。
そういったお店を調べるには、飲食店への下見が一番。
先輩が派手な髪色をしていれば、そのレベルまではOKという判断ができます。
④ ホールスタッフはコミュ障だときつい?
ホールスタッフというと、『明るく行動力がある人』が向いているように感じます。
確かに根から明るくて活発だと、ホールスタッフの適性はあるでしょう。
でもコミュ障だから向いていないかというと、そんなことはありません。
コミュ障でも仕事では、オンのスイッチが入るタイプなら問題なし。
仕事中はハキハキと話して、アルバイト以外は一人の時間を大切にする。
こういったメリハリをつけて働くことは可能ですよ。
注意したいのは、人とのコミュニケーションが苦痛の人。
人と関わること自体が苦手な人は、接客以外のアルバイトを探した方が良いでしょう。
ホールスタッフはお客さんだけでなく、スタッフ同士でも連携を取り合います。
一人ではできない仕事なので、多くの人と関わるのは絶対条件。
達成感や連帯感など、人と関わることで得られる感情に魅力があるならホールスタッフ向き。
同世代のバイト仲間が多いので友達もできやすいですよ。
⑤ お客さんからのクレームや酔っ払いへの対応は精神的にきつい
ホールスタッフはお店の顔。
なのでお客さんに対応するのは、基本的にホールスタッフの仕事となります。
常連客と雑談するなど、信頼関係が築けるのが醍醐味。
ですが一方でクレーム対応をするのも、ホールスタッフの仕事となります。
- 酔っ払いへの対応
- クレーム処理
- うざい客との会話
居酒屋だとお酒を飲むお客さんが多いので、絡んでくる人もいます。
そういったお客さんを上手くあしらってスルーする。
『料理が遅い!』と文句を言うお客さんへ謝罪して、キッチンへ調理状況を確認する。
こういった精神的なタフさを養えるのが、ホールスタッフの仕事です。
慣れてしまえば、なんてことはありません。
それに変な客がきたら、社員さんなどへに報告すれば助けてくれますし。
もし飲食店バイトに興味があるけど接客は嫌なら、キッチンバイトの方が向いているかも。
- 覚えることが多い⇒接客などは就職後も役立つ
- 忙しさにムラがある⇒スタッフ同士で仲が良くなる
- ファッションの制限がある⇒お店ごとにルールが変わる
- コミュ障だとストレスが多い⇒仕事で切り替えられたら問題ない
- 接客の対応が大変⇒クレーム処理も慣れると何ともなくなる
ホールのバイトできついと感じたとき!続けるかの判断基準
もし働き始めてから『ホールってきついかも』と感じたら。
あなたが取れる選択肢は大きく分けると、『続ける』か『辞める』かの2つになります。
どちらの選択肢を選べば後悔しないか。
それはあなたがきついと感じるシチュエーションで変わります。
① 時間で解決できる問題ならホールスタッフを続ける価値あり
- 仕事が覚えられない
- 職場で馴染めない
- ミスして怒られた
このようなケースで辞めるのは、とてももったいないことです。
なぜならアルバイトを続けていれば、いずれ消える悩みだから。
ホールスタッフとして働いていれば、仕事は自然と体が覚えていきます。
職場でも仲がいい人が見つかるし、ミス自体もしなくなるでしょう。
『時間が解決する悩み』であれば、続けることを考えた方が良いんですね。
仕事に慣れるまでは、誰だって辛い時期を過ごします。
でもそこを乗り切れば、楽しく充実感を持って働ける日々が待っていますよ。
② 時間で解決できない悩みならホールスタッフが向いていないかも
- チームで働くのに飽きた
- クレームがどうしても慣れない
- 年末年始やGWは遊びたい
このような悩みを抱えているなら、ホールスタッフは向いていないかもしれません。
なぜなら時間が解決してくれない悩みだからです。
人と人に相性があるように、人と働き方や仕事内容にも相性はあります。
人と関わるのが苦痛だったり、混雑時に出勤したくない人は不向き。
もっとマイペースに働ける職場の方がストレスは少ないでしょう。
ホールスタッフと言えば定番のアルバイトです。
でもだからといって全ての人に向いているわけではありません。
もしあなたがキツイと感じる原因が、時間で解決できないとき。
それはホールスタッフや、飲食店アルバイト以外の求人を探すべきサインになります。
参考⇒飲食店のバイトに向いてない?合わないと感じるときの解決策
- 悩みを紙に書き出していく
- 時間で解決できる悩みなら続ける
- 時間が解決しない悩みなら辞める
ホールスタッフのバイトがきついときの乗り越え方
もし時間で解決できる悩みだったとしても、ボーっとしていたら辛い時間が伸びるだけ。
どうすればすぐに悩みが解決できるか。
そして少しでもモチベーションを高めてバイト先に出勤できるのでしょうか。
① ホールバイトに慣れるまではシフトを変えよう
- 仕事を覚えられない
- ミスをしてしまう
こんなときはシフトを調整することをオススメします。
例えば忙しい曜日や時間帯を減らして、シフト表を提出する。
こうすれば忙しくない時間帯に、ゆっくり仕事に慣れていくことができます。
忙しい曜日だと先輩たちも、丁寧に教える暇がないんですね。
なので最初の数カ月は、平日などお客さんが少ない曜日を選ぶと良いですよ。
少しずつ仕事に慣れて自信がついたら、土日や休日の混雑期に働いていきましょう。
(苦手な人がいるときもシフトをズラすのが効果的です)
② ホールスタッフとして成長するための働き方
少しでも早く一人前になりたいときは、メモを活用すると良いです。
マニュアルなどがあっても、目で見て覚えるだけでは効率が悪い。
先輩に教えてもらった仕事や、ミスをした仕事をメモするんですね。
そうすれば自分だけの専用マニュアルが作成されます。
そのメモをスマホで撮影すれば、スキマ時間に仕事を覚え直すことができる。
何度も回数をこなせば、苦手な仕事も少しずつできるようになりますよ。
とくに記憶力に自信がないときは、メモやスマホを活用しましょう。
1日ずつできる仕事が増えてくるのでモチベーションも上がります。
③ バイト代は月末に”自分へのご褒美”で使おう
仕事に慣れるまでは、どうしてもモチベーションが下がってしまいます。
そんな時期を乗り越えるために必要なのが”ご褒美”。
月末に振り込まれるバイト代で何を買おうか、その作戦を練るんですね。
何を買おうか考えるだけでも楽しくなるし、出勤する意欲に繋がります。
- 高級スイーツを買う
- 通販で欲しいお菓子を買う
- 欲しかった服を買う
- マンガの大人買い
- 友達と遠出する
嫌な1日を過ごしても『今日のバイト代は○○円だ』と計算すれば、少しだけ救われた気にもなりますよ。
慣れてきたらバイト代の一部は貯金に回した方が良いです。
でも今の段階ではバイト代を、どんどん自分へのご褒美に使ってモチベーションを維持しましょう。
- 仕事に慣れるまでは平日で働く
- メモを取って専用のマニュアルを作る
- 月末にご褒美を作ってモチベを上げる
ホールスタッフのバイトがどうしてもキツイときの最終手段
時間が解決してくれない悩みのとき。
そんなときは仕事を変えるしか解決策はありません。
アルバイトを変えるときは、以下の2つの方法があります。
① 別の店舗や仕事内容を変えてもらう
できるだけアルバイトを変える負担を減らしたいなら、店長に相談しましょう。
例えば人間関係の悩みであれば、別の店舗で移動すれば悩みは解決します。
仕事内容は変わらないので即戦力として働けますよね。
ホールの仕事が合わないのなら、キッチンに移動できないかも聞いてみましょう。
時期によって人材不足の場所は変わります。
タイミングが合えば、店長も新人を雇うより楽なので快諾してくれるかもしれません。
② 今のバイトを変えるときの流れ
店長に相談しても、どうにもならないときはアルバイトを変えましょう。
バイトを変えなければ、ずっと同じ悩みを持ちながら働くことになります。
これは忍耐力はつくかもしれないけど、メリットがあまりにも少ない。
もっと自分らしく働けるバイトに変えた方が、日々が充実しますよ。
そうはいっても『今日辞めます』というのも職場に混乱を招きます。
なので本気で辞めると決断したときの流れを見ていきましょう。
伝えるタイミングとしては、1ヶ月以上前に言うのが理想。
そうすれば店長も新人を雇って、仕事を引き継ぐ余裕ができます。
(残りの1ヶ月の間は有給などがあれば積極的に消化すると良いですよ。)
そして残りのシフトは新人を教育するなどして過ごします。
その間に新しいアルバイトを探したり面接を受けても良いですね。
バイト最終日には最後の挨拶をして、職場を離れます。
事前にきちんと伝えれば円満退職も可能。
辞める理由などは相手を傷つけない理由を用意すると良いですよ。
- 別の店舗に移動できないか相談
- キッチンスタッフに変われないか相談
- バイトを辞めることを伝える
ホールスタッフのバイトは大変なことも多い!相性を確かめよう
ホールスタッフは定番のアルバイトの一つ。
ですが仕事内容は覚えることも多く、接客でのストレスも避けられません。
チームで働けるので連帯感が生まれたり、バイト仲間ができやすいのはメリット。
ただそういったメリットを求めていない人は、無理にホールスタッフを続ける必要はありません。
今回お話ししたキツイ状況を見ながら、あなたと仕事の相性を確かめましょう。
世の中にはたくさんの仕事があります。
もっと少ない負担や無理なく働ける職場も見つかるかもしれませんよ。
もしバイトの辞め方がわからないときは、以下の記事も参考にしてください。