HSPだからバイトができないわけではありません。
確かに音や光など刺激が強い場所で働くのは難しいでしょう。
ただ働きやすい職場はあります。
今から『HSPが辛いと感じやすいバイトの特徴や対処法』についてお話しします。
どのような仕事を避けて、どのようにアルバイトを始めればいいかを解説しますね。
HSPでバイトが怖い?バイトができないわけじゃない!
まずはHSPだからという理由で、アルバイトが無理なのかを見ていきます。
統計や向き不向きを知れば、HSPでもアルバイトができることがわかりました。
HSPで悩む人は多い!ただ働いている人もいる
HSPは約5人に1人いると言われています。
特に日本は繊細で敏感な人が多く、世界的に見てもHSPである人の割合が多いんですね。
ただ『HSP=バイトができない』というわけではありません。
日本では多くの人が働いているので、『HSPだと絶対にバイトができない』という考えは間違っています。
ただHSPと上手に付き合いながらバイトをしている人と、我慢して働いている人。
さらにどんなアルバイトを選べばいいかわからず、バイトを始められない人に分かれるのも事実です。
そこで大切になってくるのは、自分の得手不得手を知ることなんですね。
繊細・鈍感に限らず誰にでも得意・不得意はある
この世界には多くの仕事がありますが、1人で完結する仕事はほとんどありません。
誰もが得意・不得意があって、お互いに助け合いながら仕事は回っています。
なのであなたも苦手に感じるものや、できないことがあってもいいんです。
大切なのは自身で『何が得意で何が不得意か』を知るということ。
HSPと一言で言っても、どんな刺激に強くて弱いかは人それぞれですよね。
- 音が苦手
- 光が苦手
- 電波が苦手
- 振動が苦手
- 匂いが苦手
- 気温差が苦手
このように一人ひとり、どんな刺激が苦手かは違います。
苦手なものをはっきりすれば、できるだけその刺激がない職場を選ぶことで、気持ちよく働くことができます。
なので次はHSPさんがどんなバイト環境で辛いと感じやすいかを見ていきます。
- HSPだからバイトができないわけではない
- 得意・不得意を知ることで働ける職場が見つけやすい
HSPがバイトで辛いと感じる瞬間!続かないバイトの共通点
HSPさんが、バイト中にどんなシチュエーションで辛いと感じるのか。
その共通点を知れば、あなたのバイト選びに役立つはずです。
大きく分けると次の5つの刺激に辛いと感じる人が多いことがわかりました。
① バイト先で五感が刺激される
バイト先の立地や職場環境で、音やニオイなど五感が刺激されると辛いと感じやすいHSPさんが多いです。
普段からこういった五感への刺激が苦手なら、バイト選びでは職場環境に注意しましょう。
- 音…工事現場・パチンコ店・テーマパーク
- 匂い…香水の匂い・ゴミ・タバコ・動物
- 光…ブルーライト・太陽
- その他…気温差・湿度
こういった刺激はバイト選びの段階で避けることができます。
特に苦手な刺激を特定すれば、職場によってはストレスを減らして働くことができますよ。
② 急かされるバイトは向かない
身体的ではなく心理的なプレッシャーが苦手なHSPさんもいますよね。
例えばノルマがあったり、お客から急かされるような仕事になります。
レジ仕事などは定番のアルバイトですが、行列が続いていると混乱してしまう方も多い。
こういった心理的プレッシャーを感じやすいなら、マイペースに働けるバイトがおすすめ。
目の前の仕事を確実にコツコツと取り組むことで評価される仕事が向いています。
③ マルチタスクが苦手という繊細さんもいる
心理的プレッシャーは人から感じるだけではありません。
例えば複雑な仕事だったり、同時進行のマルチタスクで取り組む仕事でプレッシャーを感じる方もいます。
コンビニなど限られた人数で回る仕事は、その瞬間で優先順位を決めて働く必要があります。
こういったマルチタスクや臨機応変さが必要な仕事を、苦手で辛いと感じるHSPさんもいます。
ただアルバイトに関しては単純作業のバイトもあるので大丈夫。
楽な仕事と言えば聞こえは悪いですが、わざわざ難しい仕事を選ぶ必要はありません。
④ HSPはお客さんの接客が辛いと感じやすい
人間関係のストレスを受けやすいタイプのHSPさんもいます。
そういったタイプに気を付けたいのが接客業。
接客業は客層によって受けるストレスが全然違います。
例えばスタバならコミュ力が必要ですし、コールセンターならクレーム処理能力が必須。
こういった会話が苦手なら、接客がないアルバイトを選びましょう。
⑤ HSPだと職場の人間関係にも注意
人間関係のストレスはお客だけではありません。
上司や先輩などの職場の人間関係も悪化すると、一気に働きにくくなります。
気を付けたいのが高圧的な上司や先輩の存在ですね。
言葉遣いがきつい職場の人は避けることもできないので、辛いと感じる人も多いです。
人間関係のストレスは、お客として下見をするのがおすすめ。
お客として来店して、客層や従業員を実際に見て確認することができます。
- 五感を刺激される
- 心理的プレッシャーがある
- 仕事内容がマルチタスク
- 接客で嫌な客と話す
- 職場の人間関係が悪い
HSPだからバイトができないわけじゃない!働くのが怖いときの求人探し
HSPさんが辛いと感じやすいバイトの共通点を見ていきました。
次は辛いシチュエーションを避けられるバイトを、どうやって見つければいいかをお話しします。
アルバイトの面接に応募する前に、次の3つの条件を確認しましょう。
① 職場が穏やかな雰囲気か?
まずはバイト先で穏やかに過ごせそうかを確かめます。
騒音・ニオイ・光など、苦手な刺激がないかを仕事内容からチェックします。
例えば音が苦手ならパチンコ店や工事現場・イベントスタッフの求人は避けましょう。
逆に本屋や文房具屋など落ち着いた環境で働けるアルバイトが向いていることがわかります。
このように五感の中で何かの刺激に弱いなら、その刺激を避けられる職場を選びます。
② 焦らずに仕事に取り組めるか
次は仕事内容について。
ノルマやプレッシャーが苦手なら、マイペースに働けるバイトを探します。
避けたいのは営業やコールセンターなどノルマがある仕事。
また忙しいお店なども、お客さんの対応でいっぱいいっぱいになるので辞めましょう。
軽作業のバイトやポスティングなど接客がなくマイペースに働けるものがオススメ。
また接客があっても、忙しくならない雑貨屋さんなどは働きやすいはずです。
③ 穏やかな人と一緒に仕事ができるか
最後は働くときの人間関係について。
接客が嫌なら、接客がない作業系のアルバイトを選びます。
- シール貼り
- キッチンバイト
- 品出しバイト
逆に職場の人間関係が苦手なら、一人でできる仕事もありますよ。
- 宅配バイト
- 新聞配達
- 清掃バイト
先ほども言いましたが、応募する前に下見をするのがおすすめ。
職場の雰囲気を知ることができれば、働き始めてからのギャップも少ないです。
このように何が苦手かがわかれば、その刺激が少ないバイトを選ぶことができます。
HSPさんに向いているバイトは具体的には以下の記事で紹介しているので参考にしてください↓↓
参考⇒HSPに向いてるバイト12選!後悔しないためのバイト選び
- 五感で苦手な刺激がない
- 落ち着いて仕事ができる
- 苦手なタイプの人がいない
それでもHSPでバイトするのが怖いとき
- バイト選びの方法はわかったけど怖い
- いきなりバイトを始めるのは少し不安
そんな人のために最後は、少しずつアルバイトに慣れていくための働き方を紹介します。
少しずつ働くことに慣れていくことで、心身のストレス耐性を付けていき自信をつける方法です。
① HSPへの不安があるなら在宅ワークから始める
始めてアルバイトをするのが不安なときは、まず在宅ワークから始めることをオススメします。
在宅ワークなら刺激のない安全な家で取り組めますよね。
単価は少し下がりますが、スキルなしでできる在宅ワークもいくつかあります。
なので実験や練習といった意味を込めて、最初は在宅ワークから始めませんか?
② 単発バイトで1日だけアルバイトを体験する
在宅ワークで働くことに慣れたら、次は外で働くことを体験してみましょう。
体験として始めやすいのが1日だけ働く単発バイトになります。
1日だけなら、もし仕事が合わなかったとしても問題ありません。
長期バイトのようにアルバイトを辞めると伝える必要もないですし。
注意したいのは単発バイトには力仕事の求人があること。
力仕事はHSPさんとの相性が悪いです。
なのでティッシュ配りやポスティングなど、マイペースに働ける単発バイトを選びましょう。
③ シフト自由のバイトから始める
単発バイトを何度か試して働く自信がついたら、次はシフト自由のバイトを探してみます。
シフト自由のバイトとは、いつどれくらい働くかを自分で決めることができるバイトのこと。
シフト固定型とは違い『必ず週3日は出勤しないといけない』といった縛りがありません。
なので最初は少しずつ始めて、慣れて来たら希望しているペースで働くなど融通を利かせることができます。
単発バイトや短期バイトに慣れたら、シフト自由のバイトをしてみましょう。
- 在宅ワークで仕事を体験する
- 単発バイトで外の仕事を体験する
- シフト自由のバイトで少しずつ慣れる
『HSP=バイトができない』は勘違い!辛い状況を避ければ大丈夫
HSPだからバイトができないというのは嘘です。
日本人は高い割合でHSPの傾向がありますが、多くの人はアルバイトや仕事をしています。
まずは『あなた自身がどんな刺激が苦手か』を自覚することから始めましょう。
そうすれば苦手な刺激が少ないアルバイトを始めることができますよ。