対人恐怖症だからといって、バイトができないわけではありません。
確かにいきなり接客をしたり、クレーム処理といった不向きな仕事は難しいです。
ただ少しずつ仕事に慣れていって職場での対人不安を克服することはできますよ。
今回は対人恐怖症を抱える人向けのアルバイト選びについて紹介。
まずはバイトを選ぶときに大切になってくる基準についてお話しします。
対人恐怖症でバイトするときのおすすめの選び方とは?
対人恐怖症でもバイトはできます。
ただアルバイトを選ぶときは、対人でコミュニケーションする機会が少ない方が良いでしょう。
最初から会話する機会が少ない職場を選ぶと、働くときに無駄なストレスを感じずにすみます。
① 接客などお客さんとの関りが少ない仕事を選ぶ
まずバイトを選ぶ時の仕事内容について。
一言で言うと接客がない仕事を選んだ方が続けやすいです。
『バイト=接客』というイメージがあるかもしれませんが、それは大間違い。
お客さんと直接関わらない仕事もたくさんあります。
対人での不安や恐怖を感じるなら、お客さんと関わらない仕事の方が向いていますよ。
② バイト先の人間関係が薄い職場を選ぶ
コミュニケーションはお客さんとだけではありません。
職場で働く先輩や社員さんとの会話・交流もありますよね。
こういった職場の人間関係も、できるだけ少ない職場を選びましょう。
上下関係が厳しかったり、店長が怖い職場は対人恐怖症の方には向いていません。
落ち着いてゆっくり仕事に取り組める職場が理想ですね。
バイト選びに迷ったら、下見をして確かめるのもおすすめ。
『この人たちとなら上手くやっていけそう』と思える職場を選べば安心感が増します。
- お客さんと関わらない仕事を選ぶ
- 職場の人間関係も少ない職場が理想
- 職場を下見して従業員を確かめるのもおすすめ
対人恐怖症のバイトにおすすめ!引きこもり気味なら在宅ワーク
- 外でアルバイトなんて考えられない
- 職場の人間関係も0がいい
- バイト代は少なくていいから負担が少ない仕事が良い
こんなときはまず在宅ワークから始めてはいかがでしょうか?
在宅のお小遣い稼ぎやバイトなら、家にいながら稼ぐことはできます。
まず最初に”働くことに慣れる”という目的で取り組みやすいですよ。
① スマホのお小遣い稼ぎなら今日からできる
スマホのお小遣い稼ぎなら、今日から始めることができます。
手軽に取り組めるし、自分のタイミングで辞めることも可能。
- アンケートモニター
- ポイントサイト
- 懸賞アプリ
- レシートアプリ
稼げる額は少額なので、複数のポイ活を掛け持ちする必要があります。
ただ誰と会話する必要もなく取り組めるのがメリット。
② モニターバイト!覆面調査や治験でお客側になる
気軽なコミュニケーションで稼げる方法にモニターバイトがあります。
お客様として商品やサービスを体験して、その感想を記入するといった働き方。
- 覆面調査員
- 試供品
- 治験
これらはお客側の立場で意見を伝えられるので、接客とは違って気が楽です。
“コミュニケーションしてお金をもらう”という練習に使えますよ。
③ データ入力やハンドメイドなど案件をこなす在宅バイトをする
先ほどのお小遣い稼ぎに慣れてきたら、最後は本格的な在宅バイトになります。
スキル不要で取り組める案件もあるので、『これならできそう』という仕事を探してみましょう。
- データ入力
- 内職
- テープ起こし
PCでタイピングができれば応募できる案件も多いです。
まずはそういった仕事から始めて、自分のペースで少しずつ難しい仕事にもチャレンジしていきましょう。
担当者さんとはメールのやり取りが主になるので、コミュニケーションでストレスは感じにくいです。
- スマホのお小遣い稼ぎ
- モニター系の仕事
- スキル不要の在宅バイト
対人恐怖症のバイトにおすすめ!単発・短期なら負担が少ない
- 在宅ワークに慣れてきた
- 外のバイトを試してみたい
- でも長期バイトは続けられるか不安
こんなときにおすすめなのが単発・短期のアルバイト。
1日~数日で終わる契約なので、心身のストレスが少ない範囲内で働くことができます。
合わない職場だったとしても、すぐに契約が終わるのがメリットですね。
① ポスティング・ティッシュ配りなら職場の人とのやり取りも最小限
配布するアルバイトは、対人コミュニケーションの機会が少ない仕事です。
お客さんとのやり取りもほぼないし、職場という空間で働く必要もありません。
- ポスティング
- ティッシュ配り
- 試供品の配布
郵便ポストにチラシを投函するポスティングは一人で行う仕事です。
ティッシュ配りやサンプリング配布のバイトもお客さんに手渡ししますが、会話は0ですよね。
こういったバイトから始めて仕事に少しずつ慣れていくというのはどうでしょうか?
人気バイトなので求人サイトで見かけてたら、早めに応募しないといけないので注意しましょう。
② 交通量調査など数えるアルバイトも黙々とできる人向け
何かを数える仕事も、一人で取り組めるバイトが多いです。
目の前のことをコツコツと取り組める人が評価される仕事ですね。
- 交通量調査
- 商品カウント(夜間)
特に交通量調査はエリアごとに任されるので、職場の人は誰もいません。
一人で黙々と働けるし、座っているだけなので疲れない優良バイトで有名です。
③ 飲食店の洗い場のバイト!職場のコミュニケーションはあり
接客は嫌だけど職場の交流なら大丈夫
そんなときは飲食店の洗い場のアルバイトも検討しましょう。
ひたすらやってくる食器を洗っていく仕事になります。
年末年始など一時的に忙しくなるときに短期で求人を出していることが多いですね。
職場の対人不安がない場合は、こういった裏方のバイトも候補になります。
- ティッシュ配り
- ポスティング
- サンプリング
- 交通量調査
- 皿洗い
対人恐怖症のバイトにおすすめ!長期バイトで取り組みやすい仕事
- 在宅や短期バイトで自信がついた
- そろそろ長期バイトに挑戦したい
- でも接客とか職場の人間関係が怖い
こんなときはマイペースに働けるアルバイトを選びましょう。
対人恐怖症でも長期バイトは取り組めます。
『お客との関り・職場との関り』が少ないアルバイトは以下の通りです。
① 軽作業のバイトならシフトの自由度も高い
工場の軽作業アルバイトは接客をしない定番バイトの一つ。
商品にシールを貼ったり、仕分けして場所を移動するなど裏方の仕事になります。
お客さんと直接接することはないし、職場でも黙々とやるタイプのアルバイト。
なので対人不安を感じやすい人でも取り組みやすい長期バイトと言えます。
② デリバリー配達員など配達系のバイトならコミュニケーションが少ない
バイクの免許があれば、おすすめは配達系のアルバイトになります。
長期バイトでも応募できるし、自転車でもウーバーイーツなどは可能ですよね。
- ピザの宅配
- 運送業のバイト
- ウーバーイーツ
- 出前館
- 新聞配達(早朝)
仕事のほとんどは一人で運転している時間。
職場の交流も少ないし、お客さんとのやり取りも商品の受け渡しのみです。
接客も職場も機会が少ないので、対人コミュニケーションの練習にも適していますね。
③ 清掃や警備なども夜間なら交流が少なめ
夜間のアルバイトなら接客はありません。
それにエリアを任されるような仕事なら、職場の交流も少なくてすみます。
- スーパーの清掃
- 施設の警備
- セルフのガソリンスタンド
もし長期バイトに応募して『続けられないかも』と思っても大丈夫。
アルバイトの場合は早く辞めることも交渉次第では可能です。
- 軽作業のバイト
- 宅配系のバイト
- 夜間のバイト
対人恐怖症におすすめしないバイト!面接が楽でも注意
最後は対人不安を感じやすい人におすすめしないバイトを見ていきます。
面接で受かりやすい、時給が高いなどメリットはあります。
ただ対人関係でストレスを感じやすいデメリットも事前に覚悟した方が良いですよ。
① 力仕事のバイトは職場が上下関係になりやすい
力仕事のアルバイトへの応募は、対人恐怖症の人は慎重になった方が良いです。
確かに引っ越しや解体業などは接客する機会は、ほとんどありません。
でも職場の人間関係が上下関係がハッキリしているんですね。
- 引っ越し
- イベントの設営解体
- 建築
怒られながら仕事を覚えるといった職場も多いです。
対人不安を職場で感じやすいという点でおすすめできません。
② 対人恐怖症が電話恐怖症に?コールセンターはクレーム処理が多い
コールセンターのバイトもメリットは確かにあります。
外見不問だったり、室内で快適な環境で働けるなど。
ただコールセンターの多くはクレーム処理となるので注意が必要。
高いコミュニケーションスキルが必須となる仕事です。
対人恐怖症だと、電話のコールが鳴るたびにビクっとするようになるかも。
高いコミュニケーション能力が必要なバイトも最初は避けた方が良いですよ。
また聴覚や視覚など、苦手な刺激があるなら、その刺激が少ない職場を選ぶのも大事です。
参考⋙HSPに向いているバイトのおすすめ!繊細さんが安心して働ける
③ コンビニや居酒屋などは客層によって接客が辛くなる
いろんな客層がやってくる職場で働くのも慎重になった方が良いです。
例えばコンビニや居酒屋などのバイトは、全国各地どこにでもありますよね?
でも客層によっては接客でストレスを感じることになります。
酔っ払いの相手をしたり、治安が悪い場所ならコンビニバイトも危険が伴います。
接客の練習がしたいなら配達系のバイト先のように、会話がテンプレ化している仕事がおすすめ。
そういった仕事でコミュ力を鍛えていってから、居酒屋など定番バイトに挑戦しましょう。
- 職場が厳しいバイト
- クレーム処理が多いバイト
- 客層が悪いバイト
対人恐怖症でもバイトはできる!少しずつ慣れて苦手意識を克服しよう
対人恐怖症だからといってアルバイトを諦める必要はありません。
在宅ワークなら家に居ながら稼ぐこともできます。
さらに在宅ワークや単発バイトから少しずつコミュニケーションの練習をするという方法もおすすめ。
最終的に接客バイトなどを視野にいれながら、対人不安を克服していきませんか?