バイトをバックレすれば、一時的に楽しい気分になるかもしれません。
仕事から解放された感覚や、人間関係のストレスから自由になった感覚。
またバイト先に仕返しできた気分になってスッキリするかも。
ただ退職手続きが面倒とか、楽だからという理由でバックレるのは危険。
バックレにはリスクも潜んでいるからなんですね。
今回はバイトをバックレるメリットとデメリットを見ていきます。
長期的にはデメリットの方が大きいので、できれば勇気を出して退職の意向を伝えた方がいいですよ。
バイトをバックレすると楽しいと感じる理由3選
なぜバイトをバックレる方が楽そうに見えるのか。
それはバックレると面倒なことや、ストレスから解放されるからです。
特に次の3つの状況に当てはまると、バックレ欲求が膨らんでいきます。
① 仕事からの解放!今日から働かなくていい
仕事が合わないと感じていたり、ストレスだったとき。
そんなときは出勤するのも憂うつになりますよね。
そんな日が続けば、バイトに行くモチベーションも下がる。
するとバックレたくなってきます。
バックレをすれば、今日から嫌な仕事をしなくていい。
そんな悪魔のささやきに負けてバックレをしてしまうんですね。
確かに無断欠勤をすれば、今日の仕事からは解放されます。
ただバイト先から連絡がくるなど、別の問題が生まれるかもしれません。
(バックレのデメリットは後で解説しています)
② バイトを退職する手続きをしないから楽
バイトを辞めたいけど言い出せない
そんな状況が続いても、バックレをしたくなってくるんですよね。
店長に『辞めたい』と切り出せない。
いっそバックレをしたら楽になるんじゃないかと思ってしまいます。
確かにバイト先によってはバックレをして、そのまま辞めることができるかもしれません。
ただどうしても退職手続きが必要なお店もあります。
(本部に退職届を提出しないといけない場合など)
結局、バックレたあとにバイト先に足を運び手続きをするのは超気まずい。
どうしても嫌なら退職代行サービスを使って、プロに任せるという選択肢もありますね。
③ バイト先の人間関係が嫌なら仕返しした気分を味わえる
バイト先の人間関係で悩んでいる場合もバックレたくなります。
バックレをすれば急に人材不足になり、バイト先は混乱するでしょう。
バイト先の人が嫌いなら、それで仕返しをした気分を味わえます。
ただ実際はバイト先に損害が出ると、損害賠償やペナルティを受けるリスクもあるんですね。
なので仕返しをしたいからと安易にバックレをするのは危険なんです。
- 今すぐ仕事から解放される
- 辞めると伝える手間が省ける
- 仕返しをした気分になれる
バイトのバックレは楽しいだけじゃない!デメリット
先ほどはバックレした直後に味わえるメリットを見ていきました。
ただバイトのバックレは時間が経つと、デメリットも生まれてきます。
余計に面倒なことになるかもしれないことは、覚悟した方がいいですよ。
① バイト先からの電話がしつこい
無断欠勤をするとバイト先は混乱します。
休んだ理由もわからないので、どうすればいいかわからないんですね。
遅刻して出勤してくるかもしれないし、明日からは普通に出勤するかもしれない。
もしかすると事件に巻き込まれたのではと心配するかも。
そうなるとバイト先はあなたに連絡をしてきます。
バックレした後の電話は気まずいので応答しにくいもの。
無視してしまうと、それがバイト先への反感に変わります。
バイト先の電話を無視するを、次のデメリットへの繋がるリスクが出てくるんですね。
② 着信拒否をすると緊急連絡先へ連絡が行き親にバレる
無視をするとバイト先へ別の場所へ電話をします。
それが緊急連絡先。
バイトをするときに記入した実家や、親・学校の連絡先に電話が行くことに。
こうなるとあなたが無断欠勤をしたことが第三者にバレてしまいます。
親に迷惑をかけることになるし、怒られる可能性も。
バイト先と自分だけの関係でなくなるので、早めに連絡した方が無難と言えますね。
③ バイト先が近いと自宅訪問で家に来るかも。
バイト先が家から近いと、自宅訪問される可能性もあります。
先輩や社員さんがバイト帰りに様子を見に家に来る。
親にバレるし逃げ場もないので、すごい気まずい空気になります。
バイト先も、あなたがバイトを続けるのが辞めるのかハッキリしてほしいもの。
だからこそ自宅訪問して『ハッキリしろ!』と迫れらるんですね。
④ バイト先から今月分の給料が振り込まれないかも
基本的には辞める前まで働いた分は、バイト代をもらえます。
ただ無断欠勤をして連絡が取れないとなると、バイト先の人もどうすればいいかわかりません。
また最後は給料を手渡しで渡す場合も考えられます。
なので最初の電話に出ないと、お給料を受け取るタイミングを逃す可能性もあるんですね。
そうなると気まずいけどバイト先に連絡する必要も出てきます。
こういった面倒事を避けるため、退職の手続きは必要。
バックレなければ最後のバイト代もしっかりもらえるので、焦らずに次のバイトを探すことができますよ。
⑤ バイト先によっては罰金などペナルティがある
就業規則に無断欠勤について書かれていたら、ペナルティがあるかもしれません。
罰金などの減給が一般的ですね。
バイト先から最後の給料がもらえるけど、それが減らされてしまうというもの。
バイトを辞めると伝えれば、そういった減給もありません。
金欠であればバックレをしてペナルティを受けるのは回避した方がいいですね。
⑥ バイトをバックレたあとで罪悪感が生まれるかも
バックレた直後は解放感などで楽しい気分を味わえるかもしれません。
ただ頭を冷まして冷静になると、次に襲ってくるのは罪悪感です。
迷惑をかけて辞めた行為を恥じたり、自分が情けないと感じる。
最終的に『きちんと手続きをして辞めれば良かった』など後悔するかも。
こういった事態になってからでは遅いです。
だから勇気がいるかもしれませんが、無断欠勤した後でも謝罪と退職の意志を伝える方がいいんですね。
気まずくてバイト先の近くを歩けなくなることもあります。
⑦ バイトのバックレがクセになり何回も繰り返す
バックレで楽に辞めると、それがクセになることもあります。
次のバイトでも少し嫌なことがあったらバックレ。
そんなバックレを繰り返していると職歴が増えていきますよね。
そうなるとバイトの面接に行くと、『なんでこんなにバイト先を変えているんだ』と不思議に思われます。
長期バイトを頻繁に辞めるような人を、人事担当者は採用しません。
長い目でみると、バイトや就職活動に悪影響が出る危険もあるんですね。
このようにバックレにはメリット以上のデメリットがあります。
できるだけ無断退職はせず、店長へ退職の意向を伝えた方がいいことがわかりました。
- 何度も連絡が来る
- 親や学校に連絡が行く
- 自宅訪問される
- バイト代を受け取るタイミングを逃す
- 減給などペナルティを受ける
- 罪悪感で自分を責めてしまう
- 今後もバックレするクセがつく
バイトのバックレで損害賠償のリスクはある?
バイトをバックレすると、最悪のケースとして損害賠償も考えられます。
ただ実際はどのくらいの確率で、訴訟されるのでしょうか?
損害賠償をされるリスクについて見ていきましょう。
① バイトの無断欠勤や無断退職で損害賠償される可能性は0ではない
結論から言うと、損害賠償される確率は0ではありません。
絶対に大丈夫というわけではなく、損害賠償されるかもしれないです。
ただ実際の可能性としては低いんですね。
理由は労力とリターンが合っていないから。
会社側が損害賠償するには、裁判の費用や手間をかけることになります。
そうして損害賠償したとしても、勝ち取れるお金はわずか。
コスパが悪いので、実際は損害賠償をしない企業がほとんどとなります。
例外として考えられるのは、無断欠勤や無断退職をしたことで被害が出た場合。
その不利益分をの責任を負うという形で、あなたに損害賠償する可能性はあります。
細かい話をすれば制服なども返却しないと、「業務上横領罪」となるんですね。
確率は低いけど請求対象になっているという事実は忘れないようにしましょう。
あなたが学生や未成年であっても、その当たりは関係ありません。
バイト先の店長が怒って、利益度外視で訴訟してくることだって考えられます。
② “訴えられた”となる前に!法的措置にならない配慮
では損害賠償をされないために、何をすればいいのか。
それは単純なことで『謝罪』と『退職手続き』になります。
まずはバイト先に連絡をして無断欠勤したことを謝る。
そして働く意思がないことを伝え、退職手続きを行います。
制服やロッカーの鍵など備品があれば郵送しましょう。
もし電話が怖いなど、辞めるのを伝えられないなら退職代行サービスがおすすめ。
法律のプロに頼めば、あなたは何もしなくてもバイトを正式に退職できますよ。
バイト先をバックレることはメリットよりデメリットが圧倒的に大きい
バイト先をバックレることは、最初はメリットを感じるかもしれません。
今日から仕事をしなくていいとか、もうストレスを抱えなくていいという解放感を感じるでしょう。
バイト先の嫌な上司に仕返しできた気分で楽しいかもしれません。
でもその後のリスクを考えると、どうしてもデメリットの方が大きくなります。
電話が着たり家に来るなどで済めばラッキー。
減給や損害賠償となれば大変な事態となります。
そうならないためにも、勇気をもってバイト先に連絡してはいかがでしょうか。
謝罪をして退職の意志を伝えれば、相手も無理に引き留めることはありません。
次はバックレしないような、マイペースで働ける仕事を探しましょう。
単発バイトや在宅バイトなら、自分のペースで取り組みやすいですよ。